伊勢湾台風上陸から50周年を迎える2009年。これを記念して、日本の台風災害史上最大の被害を引き起こした50年前の伊勢湾台風を振り返ります。この台風では観測史上最大級の高潮が多くの人々の命を奪いました。会場ではこの高潮を実測データに基づき再現し、高潮の怖さを改めて考えてみたいと思います。
伊勢湾台風メモリーズ2009 - バーチャル版がオープンしました。ぜひお試しください。
伊勢湾台風50年事業
イベント情報サイト
緯度・経度から住所を取得するためにGoogle Maps APIを利用しています。
「台風メモリーズ」プロジェクトで目指すところをコンセプトにまとめました。また今回のイベントについては、ブログ記事にもまとめました。
なお過去のイベントに関しましては、2009年3月29日に開催したイベントの模様をご覧下さい。
「台風メモリーズ」は2009年に始動します。この年は、日本の台風災害史においては、実は節目の年でもあります。というのも、ちょうど50年前の1959年に来襲した台風195915号、後に「伊勢湾台風」と命名された台風が、日本の台風災害史における一大転機となったからです。
第二次大戦で国土が荒廃した日本は、戦後の経済発展によって復興が進んでいたにもかかわらず、防災基盤の整備にまでは手が回らなかったため、大きな台風が上陸するたびに1000人単位の死者を記録していました(参照)。そんな中で1959年に紀伊半島に上陸した伊勢湾台風は、その強大な勢力と最悪のコースによって伊勢湾沿岸を中心に史上最大級の高潮を発生させ、5,000人を越す死者・行方不明者という、記録が残る中では台風災害史上最大の被害を引き起こしました。
相次ぐ大規模災害に危機感を強めた政府は、体系的な防災体制の構築が必要として、日本の防災対策の基本を定めた「災害対策基本法」を昭和36年(1961年)に制定し、全国の防災基盤の強化に踏み出すことになります。今日まで営々と続く現代の防災対策の原点は、まさに伊勢湾台風にあったのです。その後、阪神・淡路大震災による防災対策の見直しを経て、今はまさにこの50年間の歩みを検証するいい機会と言えるでしょう。
一方で災害から50年を経て、災害の記憶の風化も進んでいます。当時20歳だった人も今では70歳。記憶を後世に伝えるにはそろそろ限界が近付いています。こうした過去の災害に関する記憶を集めるということには、50年間の貴重な体験を受け継いでいくという意義もあります。